<現役愛人が説く経済学23>年収はそう高くないけど愛人成約率抜群な「市場」とは?

愛人バンクは、さながら現代の奴隷市場

 面接は都内一等地のオフィスで行われました。デートクラブの基本的な仕組みは、男女ともに身分証の提示が義務付けられた上、 ・男性は一定レベルの年収(1000万円以上など)を証明できる書類 ・入会費、年会費は数万円から数十万円までさまざまだが、とにかく高額で入会資格が厳しい  ということです。  一方、女性は年会費も入会費も無料。当日、身分証と写真撮影、男性向けのプロフィールを作成しておしまいです。どのような男性とお付き合いしたいか、食事の好みなどを細かくヒアリングされることもあるようです。  男性は高い年会費を払うのに対し、女性は無料。この非対称性は、女性が若さや容姿をアピールする一方、男性は年収で女性を引きつけるという、身も蓋もないマッチングの現実が反映された結果です。  私が入会したデートクラブでは、男性が会員サイトで女性のプロフィールを眺め、コンシェルジュなる方々にマッチングしてもらうのが売りでした。  女性は「上」から順にいくつかのランクにレベル分けされており、年齢や学歴、職業などが総合して「男性ウケ」しそうであれば「上」、普通なら「中」、それほどでもないと判断されれば「下」になります。  たとえば現役のキャビンアテンダントやモデルなどは、「上」になる確率が高いようですが、取り立てて売りのない女性は「下」になってしまう。  そうした女性の個人情報は、クラブ名(源氏名のようなものです)と登録番号で管理されており、お金のある「上」クラスの男性は、1回10万円超の「セッティング料」を支払い、「上」の女性とデートができる一方、「中」の男性は「中」以下の女性としか出会えません。ホステスクラブよりも風俗店、いやむしろ奴隷市場に近いような印象を受けましたね。これが現実なのかと。  結果的にはこの、老舗「愛人バンク」(私は愛人バンクという古臭い呼称が好きです)で、私はいくつかの愛人契約を取ることができたわけでございますが。そう、私もまた、男女関係ビジネスの奴隷市場に身を置く1人の女なのでございます。 <文・東條才子>
1
2
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会