事業者の信頼性や扱っている商品のタイプを確かめるうえでも、セミナーなどには積極的に参加して、少しでも情報を集めたい
約2500万円の資金を20の事業者、120個ほどのSL(ソーシャルレンディング)商品に分散投資しているというファイアフェレット氏。現在では年間約150万円の利益をあげているという。
「事業者だけでなく、国内外、さまざまな商品に投資して、リスクをグローバルに分散しています。商品の内容には特にこだわらず、国内の中小企業向けから、海外の個人ローン、再生エネルギーなど、幅広く投資していますね」
このような分散型投資に加え、ファイアフェレット氏は、利回りの高低による投資バランスの調整がSLのコツだという。
「私の場合、投資額の約3分の2を低利回り・短期運用の商品に、残り3分の1を高利回り・長期運用の商品に当てています。SLを始めた当初は、主に高利回りの商品に投資していたのですが、現在はリスクが低くめのものの比重が増えていますね。利回りが9%以上あるかどうかで、おおよその高低を判断しています。また、配当が出るたびに、新たに再投資しているので、全体の動きを把握するためクラウドポートの『マイ投資レポート』で商品を管理しています」
保有している商品の数や利回り、担保の有無など、投資バランスを可視化するうえでもこういったサービスは積極的に利用していきたい。
「また、SLは具体的に
どんな会社に投資されているのかがわかりません。そのため、商品を選ぶ前、事業者選びの段階でなるべく多くの情報を集める必要があります」
SLは事業者への投資が「金融商品取引法」、事業者から借り手への貸し付けが「貸金業法」と、2つの法律にまたがっている。
「貸金業法」は利用者を匿名化する必要があるのだ。