人材不足に苦しむ経営者必見。失敗しない中途採用の3つのポイント

 これまで、ヘッドハンターとして7000人を超える人材支援に取り組んできた高本尊通です。 採用活動 ヘッドハンターとしての仕事の中で、私はキャリアカウンセリングにも取り組んできましたが、近年は圧倒的な売り手市場であり、過去の就職氷河期とは異なり、人気の集まる会社と、人の集まらない会社の二極化が進んでいます。   人が集まらない会社の特徴は、自社採用の仕事が、単なる“作業”になってしまっていることにあります。たとえば、転職メディアや人材紹介会社を使うにしても、「なぜそこを使うか」という“意思”がなければ、決して採用ができない時代になっているのです。  今回は、中途採用に取り組む会社が、どのような姿勢で採用活動に取り組めば、より良い人材を採用できるのかについて、3つのポイントをご紹介いたします。

求人条件の根拠は適正か?

 人材採用に動くとき、まず行うことは、どんな人材を求めるかというニーズを把握し、採用条件を設定することだと思います。この採用条件は、採用活動に直接影響する重要なものですが、実は、きちんと考え抜いた採用条件を設定している会社は多くありません。  たとえば、「TOEIC900点以上」という条件を時々目にしますが、「なぜ900点なのか」という点が曖昧なままに設定されていることもあります。もしかすると、800でも仕事で十分なパフォーマンスを発揮してくれるかもしれませんよね。そうなると、条件設定の間違いから、自ら優秀な人材を逃してしまうことにもなりかねないのです。  条件を設定するのが面倒で、つい何でもできるスーパーマンを探そうとする会社もありますが、今のような採用難の時代だと、そんなことではいつまで経っても人材を採用することはできませんから、採用条件の設定には、細心の注意を払うべきでしょう。  また、いったんはきちんと考えた採用条件であっても、現場のニーズが時とともに変わるにため、放っておくと実態と合わないものになっていきます。何年経っても求人票の文言が変わらない会社もありますが、定期的に文言をアップデートしておかないと、せっかく採用面接に来てくれた人を、「今の状況と合わないから」と断ってしまうことになってしまいます。
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トップの経営陣だけで採用面接をしていないか?
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