男性は、「信用力」がない愛人に対して、大きなリスクを負いたくありません。お取引をするとしても、何人かの愛人に、それぞれ小口(10万円未満)の手渡しにするなどして、リスクを分散させるでしょう。
大きなお金をいただくには、当社(私)に対して、顧客(男性)が「ハイリスクな高額取引を行ってもよい」と判断していただかなくてはなりません。
そのために私が実践しているのは、いわゆる「IR」活動です。企業でいう宣伝・広報活動ですね。愛人関係に当てはめますと、私の現在の労働環境、収入、目標などを明確にし、積極的に開示することです。
特に必要なのは、「キャッシュフロー」の明確化。私が日々、どれくらいの収入を得て、どれくらいの支出で生活しているのかを、少しずつ顧客に「刷り込んで」いくのです。財務諸表でいうところの「キャッシュフロー計算書」を積極的に開示することで、男性に対し徐々に「信用力」を上げていくことができるんですね。
私がお相手とする、中小企業クラスの男性(
第16回参照)は、特にリスク配分に敏感です。彼らは、できれば「自分のなげうったお金の実態を把握したい」と願っています。愛人サイドの「お金の流れ」を見たいんですね。それがはっきりしませんと、男性はひたすらに「貢がされている、騙されている」と感じてしまうのです。
「あなたのお金は、こうして使われ、実益になっていますよ」ということが分かれば、男性の満足度は飛躍的に向上します。
次回は、どのようなキャッシュフローが男性を満足させるのか、具体例をあげてご説明したいと思います。
<文・東條才子>