株価上昇期にはやっぱり手堅く「順張り」! 安心して買える株4選
2018.01.12
バブル崩壊後の最高値を26年ぶりに更新した日経平均株価。巷では3万円台も見えてきたという声もチラホラ聞こえる。そこでこのバブルに乗り遅れないための注目銘柄を事情通が大選出。ラストアベノミクス号に乗り遅れるな!
某機関投資家で働きながら、ウォーレン・バフェットやジム・ロジャーズ、ベンジャミン・グレアム、ウィリアム・オニール、ジェシー・リバモアら、世界中の著名投資家の本を読んで猛勉強。30代中盤の若さで億り人の仲間入りを果たした、まつのすけ氏。
特にオニールが提唱する、新高値をつけた銘柄をさらに高値で売るという「新高値投資法」が投資スタイルとして好みだという。
「(2017年に)日経平均は26年ぶりの高値を更新しました。新高値投資法によれば、今はチャンスのときです。いつ調整が入ってもおかしくはないですが、過去のデータを見れば秋から春は調子がいいことが多いので、今年の4月くらいまでは強気目線でいいのではないでしょうか」
ここは素直に乗って、上昇を取りにいくべき時だという。
さらに「新高値投資法」だけでなく、好業績で昇格期待、TOBの可能性など、“カタリスト”もある銘柄へ投資する。
「株価が上がるカタリストは複数あったほうがいい。たとえば、スーパーマーケットを展開するリテールパートナーズは売上高、利益すべて順調に伸びていて、増配傾向。中長期で持っていられる万人向けの銘柄です。しかも、東証2部なので1部への昇格も期待できます。社宅管理を手掛ける日本社宅サービスは、いったん受託すれば安定した収益が期待できる“ストック型ビジネス”で、売上高も利益も順調に伸びています。配当も年々増えています。今後も着実に伸びていくのが期待できる優良銘柄ですが、ここも東証2部なので1部への昇格の可能性があります」
まつのすけ氏が挙げた銘柄はどれも値動きはそれほど激しくないので、気軽に買いやすい。いつ買っても一定程度の上昇が見込める、買いタイミングに左右されない銘柄ばかりだ。
【まつのすけ氏注目銘柄】
●日本社宅サービス(東2・8945)
売買単位 100株
現在株価 856円
目標株価 1000円
PER 15.04倍
PBR 1.72倍
配当利回り 1.93%
社宅の管理代行業。一度受託すれば変わりにくいので、安定した手数料が得られる。売上高、利益ともに順調。東証2部なので、いつ昇格してもおかしくない
●CASA(東2・196)
売買単位 100株
現在株価 2277円
目標株価 3000円
PER 15.24倍
PBR 2.17倍
配当利回り 1.95%
家賃保証会社、業界4位の大手。業界全体的に伸びしろがある。安心保障、全国保証などが同業の競合他社はPER20~30倍あるなか、同社は15倍なので割安ではないか
●リテールパートナーズ(東2・8167)
売買単位 100株
現在株価 1355円
目標株価 2300円
PER 2.66倍
PBR 0.87倍
配当利回り 1.33%
買収による一時的な利益が出ているが、売上高、営業、経常利益ともに順調に伸びている。2月の優待に向けて上がっていくので、その流れもうまく活用したい、昇格期待も
●UCS(JQ・8787)
売買単位 100株
現在株価 1360円
目標株価 1800円
PER 10.03倍
PBR 1.02倍
配当利回り 1.84%
ユニー・ファミマHD傘下の総合金融サービス会社。ファミマ系のポケットカードはTOBされた。ユニー系カードを扱う同社にもTOBの思惑。買うなら宝くじ感覚で
※株価などのデータは2017年11月23日の終値
【まつのすけ氏】
某機関投資家で働く会社員。投資全般、IPO、株主優待、保険、クレジットカード、ふるさと納税などについて発信するブログ「The Goal」が人気。http://matsunosuke.jp/
取材・文/エンスパ日本株取材班
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