世界同時好況の波に乗って最も伸びる国内銘柄は?

 そして、順風満帆の環境で、ストレートに業績をアップする企業、それを今のうちに仕込んでおくのも基本戦略だ。そんな銘柄の代表例は、産業機械のマニュアルなどを扱うグレイステクノロジー。 「日本の大手製造業の業績がアップしていますから、同社の成長期待度も非常に高いと言えます。しかも新たに名古屋に拠点を設けており、より業務を拡大しようとしている。トヨタなどとの取引が増えれば、その利益は’18年前期以降に反映されるでしょう」  また話題性・成長性のある企業として、ライザップグループに組み込まれたことで話題となった「堀田丸正」も選出。 「もともとは婦人服・和装の会社なのですが、今後は企画・生産から販売まで手がけるSPA事業や海外展開を推し進め、プライベートブランドなども手がけます。ライザップのネームバリューで注目も集まっており、さらなる成長が期待できますね」

好況の潤沢な資金は他業種へも流れ込む

 潤沢な資金が、ベンチャー企業へ流れ込むことも予想される。ここで名前が挙ったのは「UMNファーマ」と「エヌ・ピー・シー」。いずれもマザーズ上場のベンチャーだ。 「前者は大手製薬会社と提携したことで研究資金も安定、ロングスパンで見守ることができます。後者は足元で研究資金を増額し、攻めの姿勢を見せました。バイオ関連はバクチ的な部分もあり、大きく値上がる可能性もあります。それだけに、『もっと上がるかも』という欲も生じるもの。つまり、売るタイミングは難しいことも覚えておきましょう」  右肩上がりが期待できるからこその売りの難しさ。ぜひとも甘美な苦悩に悶えたいものである。
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【藤井英敏氏注目銘柄】
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