仮想通貨を“掘り当てる”マイニングの極意とは?

 仮想通貨で確実に稼ぐ裏ワザ--取引所で売り買いするだけが仮想通貨ではない。マイニングを行えばコインが手に入り、ICOに応募すれば取引所に上場する前にコインを入手できる。さらに、それを貸し出すことで金利収入を得ることも。目敏い投資家たちの錬金術を明かす!

尾崎氏が投資家向けに販売しているASICマシン

尾崎氏が投資家向けに販売しているASICマシン

電気代が安く涼しい土地を選んで始める“採掘”事業

 仮想通貨は“掘る”こともできる。というよりも、仮想通貨には掘り士(マイナー)が不可欠だ。取引情報をネットワーク上の“台帳”に記帳する行為を「マイニング」と呼ぶからだ。マイナーたちは、その際に課される膨大な演算処理を高性能コンピュータで実行し、その対価としてわずかな仮想通貨を得ている。報酬は早い者勝ち。いかに早く処理して報酬を勝ち取るか?という戦いがネット上で繰り広げられているのだ。

マイニングは“記帳作業”のお手伝い【マイニングは“記帳作業”のお手伝い】仮想通貨はすべて分散台帳システムに支えられている。高性能マシンで“記帳”に際して発生する演算処理を行うことで仮想通貨を報酬として得られる。

 そのため、マイニングを始めるにはそれなりの投資が必要になってくる。マイニング用の超高性能コンピュータやチップの開発・製造・販売を手掛けるTRIPL-1のCOO、尾崎憲一氏が話す。

「私が最近仕入れて動かしているのはビットコインやライトコイン(LTC)のマイニングに特化した『ASIC』というチップを搭載したマシンです。LTC用は5台セットで350万円。これを稼働させると、古い掃除機のような爆音を発してマイニングしながら、排熱を始めます。通常のパソコンに1個しかないチップが1台に144個も入っている高性能マシンなので、とんでもない熱を帯びるんです。それだけ多くの電気を消費するということ。実際に動かしてみた限り、かなり安い料金プランでもASICマシン5台で毎月6万円程度の電気代がかかります。電気代だけで年間70万円以上かかるわけです」

 マシンが熱を帯び続ければ、マシンそのものの寿命も短くなるという。そのため、世界の大手マイナーのなかには安い電気代と“天然の冷却システム”を求めてアイスランドなどの寒冷地にマイニングファームを建設するケースも。それで、どれだけの仮想通貨が採掘できるのか?

「私が掘っているのはアルトコインのパイオニアで、時価総額6位のLTC。今のペースならば5台のASICマシンの年間採掘量は約660LTCに達する見込みです。直近のレートでは1LTC=8000円なので、日本円にすると約530万円の収益になります。ここから電気代を差し引いても450万以上の利益。もちろん、LTCの価格が上昇していたら、さらに利益は大きくなります」

 ※取材後12月15日現在、LTCの時価総額は5位に。価格も1LTC=30000円まで上昇しています。

 涼しい気候の立地選定にマシンの調達と、手間もお金もかかるが、稼働させてしまえば安定的に仮想通貨が掘れるのがマイニングの利点。資金に余裕のある人はぜひ、チャレンジを。

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マイニング事業を展開するファンドに投資する方法も

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