無職の男を救った仮想通貨取引――いったい何が起こった?

 実録![仮想通貨トレードで一攫千金]物語――未成熟なだけに仮想通貨の値動きは異常に荒いが、波に乗れればバカ勝ちも可能。達人たちのトレード術を探った。 freeneet

悲鳴と歓喜をシグナルに? 爆騰コインで荒稼ぎ!

「仮想通貨に出会ったのは会社を退職した時期でした。今思えば怪しいセミナーでしたが、仮想通貨そのものは面白いなと思った。帰宅後、自分で調べて’17年1月に100万円を投資。今では資産が2300万円まで増えています」  そう振り返るのは人気仮想通貨ブログを運営するポイン氏だ。もともと投資経験はナシ。そのため、いまだ「テクニカル分析は勉強中」と話すが、売買のタイミングはバツグンだ。 「10月に仕込んでいたのがビットコインから分裂して生まれたビットコイン・キャッシュ(BCH)。理由は『ビットコイン・ジーザス』と称されるカリスマのロジャー・バーなど仮想通貨業界の超大物がBCHを推していたから。買っておけばいつか上がるだろうと思っていたんです。でも、最大の理由はビットコインが高すぎて買えなかったことですが(苦笑)」  ビットコインから派生した仮想通貨にもかかわらず、BCHはビットコインと連動性に乏しかった。これも買い材料になったという。 「ビットコインが急騰していた一方、BCHは横ばいだった。今からビットコインを仕込むよりはBCHのほうが有望かなと思いました。すぐに上がらなくともビットコインに引っ張られて上がるだろうと。それで、100万円ほど買っていったんです」
【キャッシュ暴騰で利益】

【キャッシュ暴騰で利益】
11月上旬に突如暴騰、暴落したビットコイン・キャッシュ。10月から100万円分を仕込んでいたポイン氏は暴騰での歓喜の声を聞き漏らさずに利益確定した

 BCHは11月上旬、7万円台から突如暴騰した。 「仮想通貨を“掘る”マイナーたちが採掘効率のいいBCHへ一斉に移ったためとする見方もあるようです。理由はともかく、相場からBCHホルダーの『歓喜の声』が聞こえてきました。私の信条は『悲鳴で買って歓喜で売る』。3、4倍くらいになったところで決済しました」
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悲鳴と歓喜はポイン氏にとっての売買シグナル
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