今度は「外出離れ」!? 官僚が語る「若者のナントカ離れ」のアホさ加減

自ら国民のサンドバッグ役を担っているのであれば、公務員の鑑かもしれない

北条かやの「炎上したくないのは、やまやまですが。」【その5】

 若い男性の約半数が、休日は家から一歩も出ないそうだ。国土交通省が2015年のデータを分析して分かった。  20代男性が休日に外出する割合は51.1%で、30年前(1987年)の初回調査から半減。各報道によると、国土交通省では、インターネットやスマートフォンが普及したことに加え、「若い男性の車離れ」が背景にあると分析したらしい。おいおい。この言い方じゃあネットの反感を買うぞ……。  一方、65~74歳の高齢者の「休日の外出率」は全ての年齢の平均を上回る63.3%。国交省いわく「医療の発達もあり、元気な高齢者が多いということではないか」とのことだが、ちょっとこれはまずいって。

「若者よ、もっと積極的に外出して『出会い』を求めてはどうかね?」

 年長世代と若者世代の対立をあおる物言いは、「炎上」しやすい。特に今回のデータからは、 「若者たちよ、ネットばかりやらず、もっと積極的に外出して『出会い』を求めてはどうかね?」  みたいな「お説教臭」を感じる人が多かったんじゃなかろうか。  ネットを見てみると、「外出しない」とレッテルを貼られた若者たち(若者以外も混じっているかもしれないが)は怒り心頭だ。 「アホか。なんでもかんでもネットのせいにするな。『金が無いから』だよ!」 「『えっ、官僚って東大出の秀才ばっかりじゃないの?』って思ってしまうほど浅薄な分析」 「車離れっていうけど、車なんか買えねーんだが」
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故意に浅薄な分析をするのは、国民からのツッコミ待ちをするためか
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