そのため、今までスポーツに対する取り組みが弱く、運動に対して億劫な層が率先して運動を行うように誘導するようにしなければなりません。 　そこで『楽しく面白くスポーツができる環境作り』のために「風雲！たけし城」に白羽の矢が立ったと考えられます。「風雲！たけし城」をご覧になった方はわかると思いますが、あの番組も様々なアスレチックで構成されておりそこにお笑い要素を加えたものになります。 　このように楽しく運動ができる、というアスレチック施設は子供向けにはあっても大人向けにはありませんでした。そのため、今回締結した内容を活用してこのアラブ版の「風雲！たけし城」が流行れば全年齢層に対して運動に対してポジティブになる層が増えると考えられます。 　ここ最近、中東諸国では男性だけではなく女性向けのスポーツ用品店も増えてきており、幅広い層でスポーツによる健康増進の動きは活発化しています。このTBSとの契約の裏にはサウジアラビアが抱える健康問題と医療問題を解決する1つのツールとしてテレビプログラムが活用されている、と言えます。 　今後サウジアラビアでどのような「要塞」番組が放送されることになるのか今から楽しみです。 【鷹鳥屋明】 たかとりや・あきら。大分県出身。大学で歴史学を学んだ後、重電メーカー、商社などを経て、日本と中東の合弁ベンチャー企業に勤務。個人的な活動として日本と中東各国で、アラブ民族衣装服を完璧に着て日々の仕事を行っていることから多くのメディアに取り上げられInstagramのフォロワーが約7万人、ツイッターのフォロワー3万人突破。中東と世界に日本文化、技術、文化を伝える語り手となるべく奮闘中。アラブ情勢について日本のテレビ番組でコメンテーターを務めることも。 ツイッター　@Takatoriya インスタグラム　@shams_qamar_jp