ポンド高に便乗!?「飲んで儲ける」ウイスキー投資
2017.10.23
お金持ちや投資家だけじゃない、ウイスキー愛好家も大注目のウイスキー投資。飲むもよし、価値が上がるのを気長に待つもよし、さまざまな楽しみ方ができるのがこの投資の醍醐味。盛況を見せるウイスキーの転売で大注目の銘柄も公開!
絵画やワイン、クラシックカーに次ぐ嗜好品投資として近年、富裕層を中心にウイスキー投資への関心が上昇中だ。’15年、英のウイスキー・インベスト・ダイレクト(以下WID)がスコッチウイスキーを投資対象としたことで話題になった。注目が集まるウイスキー投資について、小型株アナリストの平田和生氏はこう語る。
「チャイナマネーの流入による影響が嗜好品投資にも影響を及ぼしていると考えられます。香港のウイスキー・インベストメント・ファンドも相当数のコミットメントの獲得に成功しており、それもチャイナマネーの流入が大前提です」
そもそも嗜好品投資とは、資産防衛的な側面が強いもの。
「ウイスキー投資は、いわゆるオルタナティブ投資と呼ばれる実物運用です。ウイスキーはリーマンショックのときでも価値が下がらなかったので、分散効果によるリスクヘッジが期待できます」
WIDのCEOが声高に掲げる、8%の高利回りはあり得るのか。
「8%という利回りは、決しておかしな数字ではありません。スコッチウイスキーは必ず需要がある市場で、安定した利益が見込めるからです。今後も上がっていく可能性があります。ただし、保証利回りではないので動向を注意深く観察する必要があるでしょう」
【ウイスキー・インベスト・ダイレクト推奨銘柄】
※1LPAは1リットル当たりの酒のアルコール量のこと
●キャメロンブリッジ グレーン(2017Q3)再利用樽
ポンド/LPA1.02
●スターロー グレーン(2017Q1)再利用樽
ポンド/LPA1.22
●ブレアアソール モルト(2017Q3)再利用樽
ポンド/LPA2.68
●グレンスペイ モルト(2017Q3)再利用樽
ポンド/LPA2.68
●カリラ モルト(2017Q1)再利用樽
ポンド/LPA3.30
平田氏は「富裕層向けではある」と前置きしつつ、「投資という観点では数年後の絶対的な価値を買う樽買いで少額から買えるのも魅力です。手数料は1.75%と安くはないですが、過去10年の実績を見ると決して悪くはない」と期待を込めた。また、投資ブロガーkanato氏のポートフォリオを見ると、キャッシュは口座の未使用残高であり、純粋なウイスキー投資の利益のみだと約112ポンドだという。
【kanato氏 ウイスキー・インベスト・ダイレクトポートフォリオ】
●2016年11月23日
評価額 1,972.54ポンド
グレーンウィスキー 223.74ポンド
モルトウィスキー 825.77ポンド
合計量 424LPA
キャッシュ 923,03ポンド
●2017年10月5日
評価額 4,080.58ポンド
グレーンウィスキー 317.18ポンド
モルトウィスキー 2,044.68ポンド
合計量 844LPA
キャッシュ 1,718.72ポンド
★損益 112.58ポンド
ポンド高に加えて値上がり期待大 飲んで儲けるウイスキー投資
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