金属のいかなる黒ずみも落としてピカピカにする業務用製品「グラノール」の実力とは
これまで複数回にわたり工場の実態について書いてきたが、閑話休題。モノづくり大国である日本には、日本国内のみならず、世界各国からも数多くの優秀な「業務用」が集結する。
工場に勤務していた筆者も、業務用製品の恩恵にあずかる場面が多かった。工場で使用する業務用品は、
1.専門性の高い工具
2.普段日常で使っているもの
に分かれる。1は高額で工場の施設が必要なものばかりで、2は文字通り日用品を工場で利用するパターンだ。
しかし、今回紹介する業務用アイテムは、業務用から一般に転用できる製品。日本に並ぶモノづくり大国であるドイツが生んだ研磨剤「グラノール」である。
金属を扱うプロや職人も御用達の金属研磨剤「グラノール」。かつては「ウィノール」や「ウェノール」という名で販売されており、第一線で活躍する現職の間では、いまだにそう呼ばれていたりする。
このグラノール、1本で鉄やステンレス、アルミ、金、銀、銅、ニッケル、真鍮など、多金属の研磨に使える代物だ。日常身近で使えるところだと、ドアノブ、楽器、ジッポライター、シルバーアクセサリー、車やバイクの金属部分などがある。
金属がビカビカに光輝くのはもちろん、磨く際に使った布も、ピンク色のペーストからは想像もつかないほど真っ黒になるため、とにかく磨いた後の「達成感」がハンパない。