それでも教育費の負担に愕然とされるご夫妻は少なくありません。そこで節約という話になりますが、たいてい、途中で「いやいや、これはムリ」「続かない」と言われます。
家計にゆとりを持たせるには、「入り口を広げるか、出口を狭めるかの2つに1つです」です。入り口とは収入、出口とは支出。言い換えれば、収入を増やすか節約するか、節約が無理ならば収入を増やすしかありません。
今は人材流動化時代です。自信のあるスキルさえあれば、収入を上げる転職は可能です。「そんなのムリ」と始めから可能性に蓋をされる方にはお勧めはしませんが、積極的になられる方も少なからずいらっしゃいます。
そういう方には、今の労働市場の状況と今も昔も変わらず企業が求めているソーシャルスキル、すなわちコミュニケーション能力や柔軟性についてお伝えをし、家計相談から転職相談にかわっていきます。
個人的には収入を上げる方が建設的だと思っていますし、こちらのほうが実践しやすいと思っています。
<取材・文/柴沼 直美>
しばぬま なおみ●1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者。日本証券アナリスト協会検定会員、社会保険労務士。MBA(ファイナンス)、キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表
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ファイナンシャルフィールド>