U-18野球W杯、韓国は準優勝にも関わらず本国からの記者数たった一人! 韓国野球界のプロ・アマ人気格差

安達夕

「60:1」という数字が韓国スポーツ界で話題だ。何の数字か。

 これは「第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」の取材に来ていた、日本と韓国の記者の数である。勿論60人が日本であり、1人が韓国だ。

決勝戦韓国ベンチの模様(Youtubeより)

決勝戦韓国ベンチの模様(Youtubeより)

 早稲田実業の清宮幸太郎や広陵の中村奨成、大阪桐蔭の徳山壮磨ら夏の高校野球を沸かせたスター候補生たちが一つのチームになり世界と戦う様子を、日本のメディアは逐一報じたし、多くの野球ファンはその情報に耳と目を傾けた。
 結果は惜しくも3位ではあったが、彼らの全力のプレーは、やはり見るものを惹きつけた。

 この大会、しかし韓国は日本よりも成績が良かった。決勝進出を掛けた日本との直接対決にも競り勝ち、決勝ではアメリカに苦杯をなめたが、準優勝という好成績を収めた。

 しかし、そんな彼らの奮闘を取材していた本国の記者はたったの1名だった。

 その密着取材を敢行した韓国のスポーツメディア「ベースボールグラウンド」の記者がFacebookの公式ページで、アメリカとの決勝戦を前にした自身の心情を切々と語っている。

「我が国の選手たちはこんなにも頑張っているのに、この瞬間を伝えようという大韓民国のメディアは現地にはいません。テレビ局も、新聞社も、たった一人の記者ですら見かけません。遠くてそうなのでしょうか。昨年、大阪で開かれた時も、誰一人来ませんでした。どうだった、どうなったと、私のカカオトークに聞くのではなく、直接来るべきではないのでしょうか。韓国の代表ユニフォームを着て、日本のメディアの大勢いる取材ルームに僕を入れてくれた、韓国代表の弟(選手)たちへ、心からの感謝を送ります」

 日本と韓国はサッカーのみならず野球においてもライバルと言われることが多い。2009年の第2回ワールド・ベースボール・クラッシクの決勝戦は日本対韓国であった。イチロー選手の劇的なサヨナラヒットで日本が2連覇を果たしたが、韓国も十分に強敵であった。

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韓国ではマイナースポーツであるアマチュア野球
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