中国、AI搭載ロボットでも覇権を握るか!? 政府バックアップで市場も急拡大
2017.09.06
中国において、「人工知能をロボットに統合する努力が加速している」と海外メディアが報じている。
現在、中国政府は産業用ロボットやサービスロボットを活用し、スマートかつ自動化された社会の構築を進める戦略を立てている。中国国務院の劉延東(Liu Yandong)副総理が、「ロボット工学が、人工知能とビッグデータ、またその他の技術にますます密接につながり、中国の経済成長を牽引する重要な役割をするだろう」と指摘しているが、それらは国家計画にもとづいた発言だ。劉副総理は、北京で開催された「世界ロボット会議2017」の開会式でも、「ロボットが生産性を向上させるツールにとどまらず、人間を補助する先端知能ツールになるだろう」と強調している。
劉副総理の発言は、7月に中国で「2030年までに1兆元(約16兆円)規模のAI主要産業を育成する」という国家発展計画が発表された後になされたものだ。この計画の主要な目的のひとつにも、ロボットに人工知能を適用していく旨が掲げられている。
中国産業部の副部長・Xin Guobin氏も、その計画の方針に合わせるように「世界のロボット産業はビジョン、モビリティ、意思決定およびその他の分野で、いかに洗練されたものでさえも、まだまだ人間よりも劣っている(中略)中国は、音声、画像、およびココンテキスト・アウェアネスの面で、世界トップレベルにある。AIを組み合わせたロボットを開発することは、同分野のリーダーとして跳躍するための重要な道筋」と、ロボット×AIの必要性について言及した。
1
2
※ロボティアでは、今回の記事のほかにも下記のような記事を掲載中
●人間と機械がテレパシーで作業!? MITとボストン大学が脳波でロボットを制御するシステム開発中
●NVIDIAが「ロボカップ2017」に出展…エッジデバイスAI用プラットフォーム「Jetson」搭載ロボット・ドローン展示
●トランプ「アメリカファースト」の真の敵はロボットとAI
『ドローンの衝撃』 ドローンに関する基礎的情報をいっきに紹介 |
ハッシュタグ