“空飛ぶペンギン”効果で集客数1.8倍! 池袋・サンシャイン水族館
東京・池袋のサンシャイン水族館が「新エリア」のオープン以降、前年同時期比で約1.8倍と集客数が急増しているという。JR池袋駅から徒歩約10分、サンシャインシティ内・ワールドインポートマートビルの屋上階に位置するサンシャイン水族館は、1978年に開園した前身のサンシャイン国際水族館から約40年続く、老舗の水族館だ。その水族館が、今年になって集客数が急増しているというのはなぜなのだろうか?
2017年7月12日、東京・池袋「サンシャイン水族館」の屋外エリアにて、「天空のペンギン」「草原のペンギン」など新たに5つの展示がオープンしたのがその理由と言える。
空・光・水・緑に満ちた、自然環境をイメージしたこの新エリアでは、都会の空をまるで飛んでいるかのように泳ぐペンギンをメインに、さまざまな生き物が見られるのだ。
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“天空のオアシス”をコンセプトとした開放感いっぱいの屋外エリア「マリンガーデン」は、水族館内でも人気のエリア。今回オープンした新エリアは、この屋外エリアに存在している。その中でも特に人が集まっているのは、約40羽のペンギンたちが優雅に泳ぐ「天空のペンギン」だ。
幅約12mの大きく突き出た半トンネル型の水槽にはさまざまな工夫がこらされている。突き出た部分は曲線にして強度と展示の見やすさ、壁面には透明のアクリル板を用いて開放感を演出することにより、水槽全体がまるで“大きな水のかたまり”に見えるようなユニークなデザインとなっている。
このようなアイデアを思いついた経緯について、飼育員の松戸利久さんはこう語る。
「ペンギンが“空を飛ぶ”ように見える展示手法を使うことで、ペンギンは鳥の仲間なのだということを来場客に再認識していただきたいと思ったんです」
都会の空を自由に飛びまわっているようなペンギンの姿を見ることができるアイデアいっぱいのこの展示手法は、ビルの屋上にある水族館であるサンシャイン水族館ならではの最大の特徴だ。
さらに、1日2回開催される「ペンギン・ダイビングタイム」というエサやりを含むイベントでは、ハンターのごとく素早い動きでエサを捕えるペンギンの野生的な姿を見ることができるのも見どころのひとつだ。
「天空のペンギン」のすぐ横にあるのは、シンボリックな滝がそびえ立つ、豊かな緑に囲まれた「草原のペンギン」。南アフリカを生息地とするケープペンギンが、自然いっぱいの環境で暮らしている姿を観察することができる。
空飛ぶ姿を見て「ペンギンは鳥の仲間だ」ということを再認識
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