障害者雇用からプラネタリウムまで。熱き「協働型」ローカルプロレス団体HEAT-UP

たこ焼きマシン
田村和宏_1

川崎のために闘う熱い男、田村和宏

 ローカルプロレス団体といえば「みちのくプロレス」など地方拠点団体が真っ先に思い浮かぶだろう。だが、ローカルは地方だけでなく地域も意味する言葉だ。首都圏にも地域密着をうたい独自の活動をしている団体は少なくない。

 今回は神奈川県川崎市のローカルプロレス団体「プロレスリングHEAT-UP」(ヒートアップ)を紹介しよう。

 主宰者は田村和宏。PRIDEなどで活躍した田村潔司が運営していたジム・西調布格闘技アリーナでの「STYLE-E」を主戦場に活動し、2013年にHEAT-UPを創設した。

 HEAT-UPの最大の特徴は、地元との協働体制が強固かつ豊かな点だ。

 田村は姉が障害をもっていることから、障害者の雇用状況の厳しさを知っている。そこで何かできないかと就労体験の場を設けた。

 参加者にはチラシ配布や座席清掃、チケットもぎりなどを任せ、最後に試合を観戦してもらう約4時間のコースだ。体験と銘打っていても健常者とまったく同じ額の賃金を支払っている。

 地元だけでなく、名古屋での大会でも同様の就労体験を実施。名古屋市から感謝状を受けている。この活動は現在も継続中だ。

 会場売店では川崎の農産品や加工食品、福祉施設で作られた日用品などを販売することがある。今年5月の川崎市・新百合トウェンティワンホール大会では「小田急WAR」として、小田急沿線のバーや居酒屋が出店。利用客による人気投票イベントを併催した。

 地元飲食店にはアピールするチャンスを、来場者には普通のプロレス会場では味わえないフードメニューを提供する。誰にとっても「美味しい」イベントだ。

参考記事:町おこしだけではない!ローカルプロレス団体が行っているアツい社会貢献活動一覧

タワシ

社会福祉法人とコラボしたタワシ

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ふたつの目的のためにビッグマッチ開催

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