’07年下半期IPO投資の極意――10年の経験から生まれた独自ルールで利益率アップ

 IPO株ですでに今年9銘柄も当選しているという西和仁氏。話題となった「ほぼ日」や名古屋の安江工務店をはじめ、上半期だけでも139万5000円の儲け。IPO歴は10年というが、今までは、どのくらいの利益を上げているのだろうか。

年平均で派遣社員給料並の利益

安江工務店

安江工務店は、西氏が「個人的に相性が非常にいい」と話す東海東京証券で当選。自分になじむ証券会社を探すのもプラスになる。

安江工務店は、西氏が「個人的に相性が非常にいい」と話す東海東京証券で当選。自分になじむ証券会社を探すのもプラスになる。[/caption]「当初はふつうの株取引をやっていましたが、IPOを始めて10年間で1700万円以上は稼いでいます」  年平均170万円! へたすれば派遣社員の給料並である。  そんな西氏も当初は情報も少なく未公開株IPO株の違いもよくわからなかった。 「まず証券口座を’06年7月から次々に増やして抽選に参加し始めました。当時は怪しい会社もたくさんあったので恐る恐るでしたが」  どこのベンチャー企業も、看板に上場を掲げていた時代だ。 「10年前の時点では優良銘柄が判断できなかったので、とにかく銘柄にかかわらずなんでも買っていた。IPOなら初値が上がると思って大失敗したこともあります」
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過去の失敗から吟味し法則を確立
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