日本の公衆無料Wi-Fiはなぜショボいのか?孫正義も不要論を唱えるその内実を聞いた

ネックはシームレス化。プリペイドSIMのほうが有用性が高い?

 最近ではソフトバンクの孫社長が無料Wi-Fi不要論を唱えたり、docomoが訪日外国人向け無料サービスをはじめたりと、周辺が騒がしい。東京五輪までに公衆無料Wi-Fiの整備は整うのだろうか?  「国が主導して’20年までの導入を目指している。たとえば新国立競技場にもWi-Fi設置が計画されていますが、観客全員が一度に繋いでしまうと重くなることが予想されます。スポーツを見るときにそういったストレスはみんな感じたくないでしょう。きちんと導入するのであれば、全員がYoutubeを楽々見れるようなもっと大容量の太い回線を引かないと意味がない。さらに観光客の需要に応えて、公共事業者ごとに設置したものを統一化してシームレスにできれば理想的です」  現実には、隣り合う県と県、バスと電車のシームレス化はまず無理。予算の負担や業者をどうするかで話がまとまらないからだ。    「そもそも、公衆無料Wi-Fiが本当に必要なのかは疑問なところです。訪日外国人の需要に応えるために多くの自治体などでWi-Fi導入が整ってきていますが、地区や場所ごとに分かれているので利用者は毎回、接続をしなおさなければならない。それがストレスになるのであれば、外国人向けに販売されている格安プリペイドSIMを使ったほうが利便性も高く効率的です。さらに国内のMVNOの発展にもなり、経済効果も期待できるでしょう」  それぞれがなりゆきで導入してしまった公衆無料Wi-Fiはすでにどうにもならない状況のようだ。 <取材・文/カシハラ@姉御> 【佐藤 仁氏】 情報通信総合研究所ICT基盤研究部副主任。専門は情報通信、メディアコンテンツ産業など。グローバルガバナンスにおける技術動向の調査・研究に従事
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