FIFAワールドカップ公式スポンサーに中国のスマホメーカー「vivo」が就任! いったいどんな企業?

田村和輝

「vivo」ブランドのロゴ

 国際サッカー連盟(FIFA)は「vivo」ブランドを展開する中国の維沃移動通信とFIFAワールドカップ(W杯)の公式スポンサー契約を締結した。サッカーのW杯は世界最大級のスポーツ大会とも言われ、日本を含めた世界中で知名度が高い。一方、維沃移動通信に関しては日本の多くの人々にとって謎企業だろう。どのような企業なのか、そして公式スポンサー契約の狙いを紹介する。

W杯の公式スポンサーに

「vivo」ブランドのスマートフォン(スマホ)を展開する維沃移動通信はFIFAと公式スポンサー契約を締結した。6年間にわたるW杯の公式スポンサー契約となり、2018年W杯ロシア大会と2022年W杯カタール大会で独占スマートフォンスポンサーを務める。

 公式スポンサー契約にはW杯のプレ大会とされるFIFAコンフェデレーションズカップ(コンフェデ杯)も含まれ、2017年6月~7月にロシアで開催された2017年コンフェデ杯や2021年にカタールで開催予定の2021年コンフェデ杯でも独占スマートフォンスポンサーを務める予定だ。

 公式スポンサー契約対象の4大会ではすべての試合で会場の広告板、チケット、記者会見の背景、その他の主要な広告などにvivoブランドのロゴまたは製品が掲載される。また、維沃移動通信がW杯を記念した特別なスマホを発売することや、FIFAのスタッフが対象大会の会場で維沃移動通信のスマホを使用することも契約に含まれる。

維沃移動通信とは?

 維沃移動通信は中国の広東省東莞市に本社を置く企業で、広東歩歩高電子工業の傘下にあり、広東歩歩高電子工業の通信機器部門として設立された。スマホ事業は中国市場が中心であったが、国際展開にも取り組んでいる。

 スマホのラインナップは主に低価格帯のYシリーズ、中価格帯で自分撮り機能を強化したVシリーズ、中高価格帯で自分撮り機能を強化したXシリーズ、高価格帯で高性能なXplayシリーズを用意する。このうち、中国では経済レベルが低い地方都市でYシリーズ、経済レベルが高い主要都市ではXシリーズの販売が好調で、スマホの出荷台数を大幅に伸ばして中国で3位、世界でも5位に入るまで急成長した。

 これまでに、世界最薄スマホとしてX5Max、2K解像度の画面を搭載した世界初のスマホとしてXplay3S、6GBのRAMを搭載した世界初のスマホとしてXplay5 旗艦版を発表した実績もある。

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急成長の理由は「カメラと音楽」

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