1万人以上と面談した産業医が指摘!上司が知るべき正しい「ほめる技術」とは?
2017.07.26
これまで1万人以上を面談した産業医の武神健之です。産業医として10年間の経験から、メンタル不調者が出ない組織の上長が共通して持っている「みる技術」、「きく技術」、「はなす技術」についてこれまで書かせていただきました。
人の生産性というのは安心できる環境、安全でポジティヴな環境のなかで伸び発揮されます。反対にネガティヴな感情が渦巻いているようなところでは人の生産性や能力は伸びませんし、結果も期待できません。
ほめるから生産性が上がるのか、生産性が上がるからほめるのか、どちらが先かはわかりません。ただ、メンタル不調者が出ない組織の上長は、部下をよくほめています。その結果チーム内にもほめ合う文化があります。そしてそのチームには常にポジティヴな雰囲気(環境)があり、結果が出ています。
今回はメンタル不調者が出ない組織の上長が持っている「ほめる技術」についてお話しさせていただきます。
ほめるというのは、相手に事実を好意をもって伝えることです。
事実でないことを伝えた場合を、おだてる・お世辞と言います。あくまでも事実を好意を持って伝えるのが「ほめる」であり、ほめるはおだてるとは違い、ほめるに下心は不要です。
事実を好意を持って伝える=ほめるときに大切なのは、2つのポイントを意識することです。
1つめは、すぐにほめる・そのときにほめるということです。
たとえば1年前のことをほめられても、誰もあまり嬉しくないでしょう。どうせほめるなら、そのときにほめて欲しかったと思われてしまいます。
「ほめる」ときに意識したい2つのコツ
この連載の前回記事
2017.07.11
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