「iOS10.3.3」リリース!セキュリティのためにも早めにアップデートすべき理由とは?

 Appleは現地時間の7月19日、最新版となるiOS10.3.3をリリース。5月15日に行なわれたiOS10.3.2のリリースから約2か月強で行われたアップデートの内容をピックアップしてみよう。

新機能の搭載はナシ!セキュリティ向上などがメイン

 今回のアップデートはiOS10.3.2と同様、新機能の搭載や機能強化は行われておらず、セキュリティの向上やバグの修正といった24項目。そのため、安全性や安定性は高まるものの、アップデートを行ったことによってユーザーが効果を体感することはほとんどないだろう。  なお、今回リリースされたiOSのアップデートに対応するのは、iPhone5以降の端末と第4世代以降のiPad、第6世代以降のiPod touchとなっている。

まだの人もアップデートはお早めに

 アップデートは「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から行なうことができる。容量は84.4MB。

主なアップデート内容を確認

 主なアップデート内容は、 【Wi-Fi】 ・同一ネットワーク内にいる悪意を持ったユーザーにWi-Fiチップ上で任意のコードを実行される問題を修正 【Web関連】 ・悪意を持って作成されたWebコンテンツを処理すると任意のコードを実行されてしまう可能性がある問題を修正 ・悪意を持って作成されたWebコンテンツを処理すると制限付きメモリを読み取られてしまう可能性がある問題を修正 【Safari】 ・悪意のあるWebサイトにアクセスすると、アドレスバーに「なりすまし」が表示される可能性.を守勢 ・悪意を持って作成されたWebコンテンツを処理すると、印刷ダイアログが無限に表示されてしまう可能性を修正 【カーネル】 ・アプリケーションがシステム権限で任意のコードを実行してしまう可能性を修正 ・アプリケーションがカーネル権限で任意のコードを実行できてしまう可能性を修正 ・アプリケーションが制限付きメモリを読み取ってしまう可能性を修正  など24項目だ。  今回のリリースは、ユーザーの利便性を直接的に高めるというよりも、iOS対応デバイスをより安全かつ快適に動かすといった意味合いの強いアップデートとなっている。  登場から10か月を超え、今秋には次期iOS「iOS11」のリリースが噂される中でリリースを迎えた「iOS10.3.3」は、まさに成熟期を迎えたOS。  前回のリリースからのアップデート期間を考慮すると「iOS11」が登場する前の最終アップデートになる可能性もある。現時点では大きな不具合の報告も行われていないため、導入しておく価値は十分にあるものと言えそうだ。 <文/古作光徳> 【古作光徳】 パソコン関連誌の編集部を経て、2006年にライターとして独立。主にパソコンやスマホ、家電関連誌などを中心に活動中。近年は車やバイク、将棋など、趣味関連誌の執筆や編集にも携わっている
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