ビジネス書を読んでも、研修に出ても実践で役に立たない理由とは?

理論はむしろ不要!

 コーチングを学んだがコーチングを実践できないという悩みを、なんとか解決して差し上げられないか、20年来、さまざまな方法を試してきた。より時間をかけて、丁寧に理論を学ぶ方法、理論と実践を交互に繰り返す方法、実例を用いながら解説する方法……。  そのような中で、今日、最も効果が出ている方法が、理屈や理論はさておいて、プログラムの中では、スキル訓練を集中して実施する方法だ。理屈をさておくということは、まったく学習しないということではなくて、プログラムが始まる前に、理論や背景などを学習しておいていただくというものだ。  プログラムの中でスキル訓練を集中して行うということは、1プログラム2時間の中で、6つのスキルを15分ずつ集中的に、話法の検討やロープレやグループ討議などで、訓練するということだ。  そして、6つのスキルとは、コーチングを実践できるようになるために、最も必要なコアなスキルだ。スキルをパーツ分解して、コアスキルを見出し、そのコアスキルさえ体得すれば、他のスキルも連鎖的に発揮できるようになり、コーチングを実践しやすくなるというスキルだ。  これが、身に付けたいスキルをパーツ分解し、コアスキルを反復演習する「分解スキル反復演習型プログラム」の意義だ。2時間のプログラムの中では、理論の説明や解説はない。ひたすら、演習をしていく。  時々、「理論学習も必要ではないか」という声が寄せられる。私は理論学習の必要性を否定しない。しかし、理論や理屈はわかっていなくても、極論すれば、コーチングの書籍を一冊も読んでいなくても、コーチング研修を全く受講していなくても、コーチング話法を実践の場で繰り出せる人と、コーチング書籍を10冊読破し、コーチング研修を受講していても、コーチング話法が繰り出せない人とで、コーチング実践力があるかといえば、まぎれもなく前者である。分解スキル反復演習型能力開発プログラムは、実践力を高めるためにこそ、活用されるプログラムなのだ。 ※分解スキル反復演習型能力開発プログラムは、山口博著『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社、2016年3月。ビジネス書ランキング:2016年12月丸善名古屋本店1位、紀伊國屋書店大手町ビル店1位、丸善丸の内本店3位、2017年1月八重洲ブックセンター4位)で、セルフトレーニングできます。 【山口博[連載コラム・分解スキル・反復演習が人生を変える]第40回】 <文/山口博> 【山口 博(やまぐち・ひろし)】グローバルトレーニングトレーナー。株式会社リブ・コンサルティング 組織開発コンサルティング事業部長。さまざまな企業の人材育成・人事部長歴任後、PwC/KPMGコンサルティング各ディレクターを経て、リブ/コンサルティング組織開発コンサルティング事業部長。。近著に『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社、2016年3月)がある ※社名や個人名は全て仮名です。本稿は、個人の見解であり、特定の企業や団体、政党の見解ではありません。
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チームを動かすファシリテーションのドリル

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