今、ぜったいに読むべきビジネス書BEST5
2017.08.10
実践的な投資テクニックから思考法、市場のトレンドや社会現象を扱ったものまで、さまざまなものが溢れるマネー本。本当に役立つのはどの作品か? 金融アナリストや現役の億超えトレーダー、マネーブロガーといったカネのスペシャリストたちが厳選した!
・『リーダーの現場力 やる気を引き出し、人を動かす』
(迫 俊亮/ディスカヴァー・トゥエンティワン)ミスターミニットの社長が自ら指南。定価:1620円
身近に接したことのある企業の裏側や、日本社会ならではの組織構造が描かれたノンフィクション作品。1位に選ばれたのは『リーダーの現場力』だ。
「靴の修理や合カギ作りで誰もが知るミスターミニットの変革について、当事者の目線から書かれています。著者の迫俊亮氏が、社長としてどんな考えをもって、具体的にどういう指導を行ったのか。現場を変えていく手法がテーマになっています」(書評家・こばやしただあき氏)
10年連続右肩下がりのミスターミニットをV字回復に導いた29歳社長の「リーダーシップ」と「仕組み」論はサラリーマンならば必読だ。
伸び悩んでいた一流企業の復活をテーマにした作品は、ビジネス面のヒントだけなく、ドラマチックなストーリーや現場で奮闘する人々も魅力的。
その他のオススメ作品にも同様のテーマをもったものが挙がった。地方支店の逆転劇を描いた『キリンビール高知支店の奇跡』、大ヒット商品「スーパードライ」の呪縛を描いた『アサヒビール 30年目の逆襲』などはマーケティングの教科書としても読めるので、ぜひ一読を!
・キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え!
(田村 潤/講談社)定価:842円
著者はキリンビール元営業本部長。地方のダメ支店の逆転劇から営業の極意、現状を打破する突破口の見つけ方を学ぶことができる。
・シブサワ・コウ 0から1を創造する力
(シブサワ・コウ/PHP研究所)定価:1620円
『信長の野望』『三國志』シリーズの伝説のゲームクリエイターが、既存の市場にないものを創造する方法を紹介する初の著書。
・アサヒビール 30年目の逆襲
(永井 隆/日本経済新聞出版社)定価:1620円
缶チューハイ、第3のビール、糖質オフと、立て続けにヒットを連続したアサヒビールの大変革を、精緻な取材で描き出す。
・住友銀行秘史
(國重惇史/講談社)定価:1944円
“戦後最大の経済事件”イトマン事件を住友銀行内から観察したノンフィクション。闇社会との闘い、銀行内の人事抗争を赤裸々に描く。
【こばやしただあき氏】
ビジネス書の書評メルマガ「知識をチカラに!」発行人。著書に『仕事のムダを削る技術』『1つのことを長く続けられる技術』など
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