メールでアポイントメントを取る鍵は「●●●」という一言にある!

「押し付けがましさ」を緩和する一言とは?

具体的な日程候補を示すことができて、なおかつ、押し付けがましくないメール表現の実例は、次のとおりだ。 (元の文) ○ミーティングを実施したいのですが、以下の日時はいかがでしょうか (押し付けがましくないメール表現の実例) ○ミーティングを実施したいのですが、例えば、以下の日時はいかがでしょうか ○ミーティングを実施できればと願っているのですが、例えば、以下の日時はいかがでしょうか ○ミーティングを実施できればと願っているのですが、例えば、以下の日時はいかがでしょうか。ご都合お聞かせください ○ミーティングを実施できればと願っているのですが、例えば、以下の日時はいかがでしょうか。ご意向、ご都合お聞かせください ○ミーティングを実施できればと願っているのですが、例えば、以下の日時はいかがでしょうか。ご意向、ご都合お聞かせください。他の日時でも調整しますので、ご指示ください。 「例えば」と入れるだけで、押し付けがましさは格段に小さくなる。「願っている」という表現を入れれば、依頼の丁寧度がます。「ご意向、ご都合をお聞かせください」と入れることで、そもそもミーティングをするかしないかのご意向や、ご都合をお聞きしているという姿勢を強調することができる。そして、「他の日時でも調整」と付け加えることで、相手の意向に沿いたいという気持ちを伝達できるのだ。  私も、演習参加者のこれらの事例に学び、これらの文例を使わせていただきながら、日程候補を示しながら、なおかつ、押し付けがましくならないようなアポイントメントの取得つとめており、効果があるように思う。  試行錯誤を繰り返している、ごく普通のビジネスパーソンの知恵と工夫にこそ、パフォーマンスを向上させ、ビジネスを伸展させる鍵があるのだ。 ※分解スキル反復演習型能力開発プログラムは、山口博著『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社、2016年3月。ビジネス書ランキング:2016年12月丸善名古屋本店1位、紀伊國屋書店大手町ビル店1位、丸善丸の内本店3位、2017年1月八重洲ブックセンター4位)で、セルフトレーニングできます。 【山口博[連載コラム・分解スキル・反復演習が人生を変える]第38回】 <文/山口博> 【山口 博(やまぐち・ひろし)】グローバルトレーニングトレーナー。株式会社リブ・コンサルティング 組織開発コンサルティング事業部長。さまざまな企業の人材育成・人事部長歴任後、PwC/KPMGコンサルティング各ディレクターを経て、リブ/コンサルティング組織開発コンサルティング事業部長。。近著に『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社、2016年3月)がある ※社名や個人名は全て仮名です。本稿は、個人の見解であり、特定の企業や団体、政党の見解ではありません。
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