実は今、このBTC以外にもさまざまな暗号通貨の取引が可能だ。そのほかのコインは「アルトコイン」と総称されるのだが、5月に好事家のド肝を抜いたのは有力アルトコインの1つと目されていたリップルだった。
「ずっと1円以下だったのに4月後半から噴き上がって、一気に40円台後半まで行きましたからね。僕も以前持っていたのですが、当時は管理方法がわかっていなかったため、盗まれてしまいました。あれが残っていれば数千万円だったのに……」
こう話すひろぴー氏のように今、さまざまな暗号通貨の中長期的な値上がりに期待して長期保有する人が増えている。だが、盗難やハッキングのリスクがある点には注意を。暗号通貨ならではのリスクを把握したうえで、分散投資するのがいいだろう。
【リップルは2か月で50倍に爆騰!】4月末に大爆騰した暗号通貨。そのきっかけは、リップルの技術が本格的に国内外の銀行の送金システムに利用されるかも……という期待感だったと言われている
「ビットコインは今からさらに10倍になるかというと難しいかもしれない。しかしアルトコインなら話は別です。そのため、ポートフォリオはアルトコインが中心。イーサリアムやリスク、ファクトムなどを保有しています」
聞きなれない暗号通貨かもしれないが、実はひろぴー氏なりに期待値を分析したうえでの構成だという。
「基本的に期待しているのは大手企業が背後に見え隠れするコイン。リスクはマイクロソフトがパートナーとして参画しているし、ゴールドマン・サックスやJPモルガンはイーサリアムの実用化をめざす団体に参加しています。イーサリアムの時価総額はビットコインに次ぐ2番手。取引所での出来高が増えてきたので、短期トレードができるようになってきました」
なお、暗号通貨の取引所は日本国内だけでも10社以上存在する。世界的な大手取引所であるKrakenなども進出済みだ。その多くが365日24時間トレード可能で、流動性の高さは申し分なし。今年の爆騰に乗り遅れた人は、次回のチャンスは逃さないよう、口座を作っておくべし!
・「ダウ理論」に従って高値更新を狙う
・中長期保有なら将来性を買ってアルトコイン投資
・大企業がバックについているコインが狙い目!
【ひろぴー氏】
専業トレーダー。会社員時代に始めたFXで成功。最近は暗号通貨に注力し、資産は急拡大中とか。暗号通貨の取引方法はブログ「
Bitcoin-FX」に詳しい。初著書に『
トレードは週1回! 少額でも月30万円儲かる ビットコイン革命』がある。
取材・文/高城 泰 加藤純平(ともにミドルマン) 図版/ミューズグラフィック