吉野家HDが9年4か月ぶりに1800円台へ。好調の秘密は?

テクノロジーを駆使した「次世代店舗」

 2017年6月19日の終値1893円で計算すると、配当利回り1%、優待利回り3%、PER58倍である。優待銘柄だから、株価が高く評価されている面もあるだろうが、PERは高いと言えるだろう。  これからの成長自体は、既存事業の収益性改善に向け、各セグメントにおいて新商品開発、店舗オペレーション改善、新たなマーケティング手法をどう導入していくかなどにかかっていると思われる。  ここで注目すべきは、吉野家もテクノロジーを活用した「次世代店舗」を模索していることである。例えば、吉野家の店舗の食器洗浄プロセスにおいて、ライフロボティクスの協働ロボット「CORO」を導入している。従業員は、シンク下に設置された回転ブラシで食器を軽く洗浄し、食器をコンベア上に伏せて置くと、食器はコンベア上を流れ、食器洗浄機で洗浄される。「CORO」は、食器洗浄機から出てきた濡れた状態の食器を識別し、種類ごとに積み重ねていく。食器洗浄作業を1日2.3時間から0.5時間へと、約78%の工数削減の成果が報告されている。(参照:ライフロボティクス)  もちろん、株主優待は100株~999株の株主に対して、2月末、8月末の半期毎に10枚の300円サービス券である。同様に、1,000株~1,999株の株主には20枚、2,000株以上の株主には40枚である。株主優待は、日本国内の吉野家、はなまる、アークミール、京樽、グリーンズプラネットの店舗で利用できるとしてまだまだ「お得感」はある。株主優待狙いでの長期保有は、よい選択になるかもしれない。 <文/丹羽 唯一朗 photo by Gunther Hagleitner(CC BY 2.0)>
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