前述の内容はあくまでも、理想論ですから、プロのように毎日株価ボードに貼りついて機動的に動かすことは現実的ではありません。値嵩株(ねがさかぶ)や低位株(値嵩株の反対の意味で株価が安い銘柄のことをさします)の動きは、ローテーションで動きます。順番としては、相場が上がりそう⇒低位株が上昇⇒値嵩株が上昇⇒全体的に上昇⇒低位株の動きが鈍くなり⇒値嵩株の動きが鈍くなるという感じですから、それを的確にとらえて「日経平均型⇒TOPIX型」と動かすのは売買手数料の点から考えてもあまり意味がありません。筆者は、同じウェイトでも問題はないと思います。
ただし前述した通り、日経225型は225銘柄、TOPIX型は約2,000銘柄で構成されていることから、「分散投資」ということにこだわるならばTOPIX型に比重を置いてもよいでしょう。
<取材・文/柴沼 直美 photo by
Dick Thomas Jhonson via flickr(CC BY 2.0) >
しばぬま なおみ●1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者。日本証券アナリスト協会検定会員、社会保険労務士。MBA(ファイナンス)、キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表
<記事提供:
ファイナンシャルフィールド>
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