痴漢冤罪に巻き込まれたらどうなる――経験者が語る「勾留中もっともキツいイベント」とは

ごとうさとき
 今年に入って首都圏では痴漢の疑いを掛けられて逃亡を図り、ホームから線路に飛び降りる暴挙に出るケースが続出している。

 被害者に手首を掴まれた後、具体的にどんな手順で刑事手続きが進むのか。筆者は痴漢の疑いを掛けられ、写真撮影や指紋採取までされたことがある。

photo by Nobuyuki Kondo

 第1回は駅員室から警察の取調室に連れて行かれるまで第2回は指紋採取や留置所内での出来事を記したが、今回はそれ以降の展開について説明したい。これは筆者の体験や取材に基づく事実である。本稿では、ただ事実を淡々と説明するにとどまる。法的なアドバイスについては専門家の意見を参考にしていただきたい。

裁判所に呼ばれて事情を聞かれる!

 送検されてきた事件に対して、担当検事が更なる捜査が必要だと判断した場合、被疑者の身柄を引き続き拘束しておくために、検事は裁判所に「勾留請求」という手続きをする。

 こうした手続きは書類によって行われるので、痴漢の容疑を掛けられ、留置場で取調べを受けている被疑者は、直接知ることができない。

 ただ、遅くても逮捕2日目には、“検察調べ”がある。これは逮捕後48時間以内に事件が検察の手に渡り、取調べを検事が行うことになったためである。被疑者は警察署から護送バスに乗せられ、地方検察庁まで連行される。

 このとき裁判所は、被疑者の身柄拘束が正当かどうか判断をするため、被疑者と直接面会して事情を聞く“勾留質問”をする。だから、留置場にいる被疑者は検察庁に呼ばれた後、今度は裁判所に呼ばれて、裁判官から事情を聞かれる。

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身柄拘束中もっともハードな出来事

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痴漢に間違われたらこうなります!

痴漢冤罪とどう戦うか!?

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