苦戦する米国百貨店。Amazonは逆にリアル店舗戦略を拡大

丹羽唯一朗

Ingfbruno via Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)

 アメリカの百貨店大手であるMacy’s,Inc.(メイシーズ)の業績及び株価が冴えない。

 5月11日にMacy’s,Inc.が発表した2−4月期(第1四半期)決算は、第1四半期の売上高が前年同期の57億1000万ドルの売上と比較して、7.5%減少して53億3,800万ドルであった。前年同期の総売上高の減少は、2016年に発表された店舗閉鎖を部分的に反映している。既存店売上高は、5.2%減であり、既存店売上高にライセンス売上高を加えた総売上高は4.6%減であった。EPS(一株利益)は、予想37セントに対し、23セントであった。(参照:「Macy’s.Inc

 決算発表後、同社のの株価は、29ドル台から24ドル台へ急落し、5月26日時点、23ドル台となっている。

 さらに、Macy’s、Inc.の株価を長期的に見てみると、2008年のリーマンショックの頃に7ドル台まで株価は急落し、その後は、2015年7月の69ドルまで上げトレンドであった。2015年7月をピークに、現在まで、下げトレンドが続いている。Macy’sは2016年、35〜40の不採算店舗を大量閉鎖した。2017年の終わりまでに、店舗数は約600店に減少する見込みである。

 2016年会計年度の売上高は257億7,800万ドル、従業員数は約14万人、Macy’sおよびBloomingdale’s(ブルーミングデールス)のブランドの下に700以上の百貨店を持ち、Bloomingdale’sのOutlet(アウトレット)、Bluemercury(ブルーマーキュリー)、Macy’sBackstage(バックステージ)を含む約125の専門店を展開している米国有数の小売業者に何が起きたのだろうか?

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衰退するリアル店舗主体の小売業者

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