韓国・文在寅大統領がネクタイで「独島はわが領土」と主張!さっそく日本への“第一砲”を発射

「独島アシカ」の柄があしらわれたネクタイを着用

独島アシカの柄のネクタイは、韓国の衣料品ブランドが「独島主権の日」112周年を記念し、2012年に制作したもの

 文大統領の言外のメッセージは人事だけではない。5月19日、韓国憲法裁判所の所長を自ら直接任命した文大統領の記者会見の様子からも、文大統領の日本へのメッセージがうかがえる。この会見で、文大統領がつけたネクタイの柄が、韓国では話題になっているのだ。  一見、鮮やかなオレンジ色のネクタイであるが、問題はその「柄」だ。  このネクタイには、アシカと波が描かれている。これの何がメッセージなのか。  実はこのネクタイに描かれているアシカは、「独島アシカ」である。  文大統領は、この「独島アシカ」の柄が描かれたネクタイで会見に臨んでいたのである。奇しくも5月19日には、慰安婦問題の合意の再検討を促す韓国の大統領特使団が日本を訪問しているタイミング。緻密で繊細とまで言われる文大統領の就任後2週間の一挙手一投足を見れば、これが「偶然」でないことは確かである。  ちなみに「独島アシカ」は、日本では「ニホンアシカ」と呼ばれており(学名は「Zalophus japonicus」で「ニホンアシカ」が正当)、その呼び方よりも、むしろ日本と韓国のどちらがアシカを絶滅させたのかで、意見が食い違っている。  文大統領は、したたかな大統領である。  慰安婦合意一つにしても、国連の拷問禁止委員会では慰安婦合意に関する見直しが勧告された(日本政府はすぐに反論している)。  また読売新聞の社説等でも書かれている、「(当時の日韓合意は)韓国出身の潘基文国連事務総長や米政府など、国際社会から高く評価された」という事実も、韓国では、日米間の同盟関係維持と東アジアの安全保障の観点から「合意内容そのものよりも、当時絶望的に冷却化していた日韓関係を修復したことへの評価」という文脈で読み解かれている。  日韓合意において「不可逆的な解決」としたものの、日本はその主張一辺倒では、その合意はひっくり返されるかも知れない。そんな危惧をおぼえる、文大統領就任後の2週間である。 <文・安達 夕 @yuu_adachi
Twitter:@yuu_adachi
1
2
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会