さらに前の問いで「多少問題はあるが仕事はできる」「まったくできない」と回答した人に対し、「自宅で仕事ができない理由について、当てはまるものをお答えください」(複数回答可)という質問をしてみた。
その結果、自宅で仕事ができない3大要因には、
第1位:「仕事に必要なソフトや機器が会社にしかないから」(44.4%)
第2位:「仕事に必要な資料やデータが会社にしかないから」(43.4%)
第3位:「自宅のPCや通信環境が充実していないから」(31.3%)
が挙げられた。
その一方、
「自宅で仕事をしていると家族の目が気になるから」(6.7%)、「自宅では仕事を阻害する誘惑があるから」(13.5%)、「自宅には自分の書斎やデスクがなく、集中して仕事ができないから」(10.4%)、「子育てや介護などで仕事に集中できないから」(12.5%)
といった回答は1割前後にとどまった。先程あげた会社や自宅の仕事環境に関する回答とは大きな開きが出た形だ。
ソフトや機器、あるいは資料やデータなどを社外で使用するのは、企業側のデジタル環境の整備によって解決が可能な範囲内だ。確かに、行き過ぎたテレワークは長時間労働やブラック化を招きかねない。しかし、多様な働き方を推進するなら、クラウド化やシェアオフィスの活用などといった対策も今後必要になるだろう。
【参照】
株式会社フロンティアコンサルティング
「
若手社員の働き方に対する意識調査」
<取材・文/HBO取材班>