バフェットのIBMへの投資は妥当なのか?IBMは20四半期連続減収

セグメント別収益はどうなっている?

IBM Reports 2017 First-Quarter Results”から、IBMの2017年第1四半期(1~3月)決算の内訳を見ていきたい。 “Strategic Imperatives”(戦略的必須事項)と呼ばれる事業カテゴリーについては、”第1四半期のクラウド事業売上は33%増の35億ドル。過去12か月間のクラウド事業売上は146億ドルであった。クラウド・アズ・ア・サービスの年間売上は、2016年第1四半期の54億ドルから86億ドルに増加した。アナリティクスの売上は6%増加した。モバイルの売上は20%増加し、セキュリティの売上は9%増加した。”とある。  上記の通り、IBMのクラウド、アナリティクス、モバイル、セキュリティ事業は拡大している。  第一四半期のセグメント別の収益については ●“コグニティブソリューション(ソリューションソフトウェアとトランザクション処理ソフトウェアを含む) – 売上高は41億ドルで、アナリティクスおよびセキュリティ事業の成長に支えられ、2.1%増となった。これにはワトソン関連サービスが含まれる” ●“グローバル・ビジネス・サービス(コンサルティング、グローバル・プロセス・サービスおよびアプリケーション管理を含む) – 売上高は3.0%減の40億ドル。戦略的必須事項は、クラウドおよびモバイルのプラクティスによって2桁台の数字を伸ばした” ●“テクノロジーサービス&クラウドプラットフォーム(インフラストラクチャサービス、テクニカルサポートサービス、インテグレーションソフトウェアを含む) – ハイブリッドクラウドサービスによって推進される戦略的必須事項の強い成長により2.5%減の82億ドルの売上” ●“システム(システムハードウェアとオペレーティングシステムソフトウェアを含む) – 売上は14億ドルで、16.8%減であった” ●“グローバル・ファイナンシング(ファイナンスおよび中古機器販売を含む) – 売上高は405百万ドル(1.2%減)となった”  としている。  これを見てみると、セグメント別では、コグニティブソリューション事業のみプラス成長であった。別の言い方をすると、コグニティブソリューション事業以外はマイナス成長であった。楽観的にはなれない状況と言っていいだろう。戦略的必須事項の事業は伸びているので、戦略的必須事項でない事業の落ち込みが大きいとも言えるだろう。
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バフェットはなぜIBMに投資しているか?
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