現役公認会計士とMENSA会員!24歳の超インテリコンビは、なぜ芸人の道を選んだのか?

Gパンパンダのボケ担当、星野光樹さん

――そして、卒業後の進路は? 一平:僕はプロのお笑い芸人を目指す気はなかったので、就職の道を選びました。お笑い界が抱えている問題を改善したくてリクルートという会社に入りました。売れない芸人さんがバイト漬けになったりするのはすごくもったいないと思っていて、彼らのクリエイティブな能力を活かせる仕事ができたらいいのに、と。社内外問わず起業ができるこの会社でなら、そういった事業を立ち上げたりできそうだと思ったんです。 ――芸人の道を選ばなかったとはいえ、お笑いへの愛をひしひしと感じますね。一方、星野さんは? 星野:国家試験には受かったものの、公認会計士を名乗るには3年の研修と、2年の実務を積んだ後、最終試験を受けなくてはならないんですよね。さらに、継続させるには、監査法人などで正職員として働くか、独立して個人事務所を立ち上げなくてはいけない。あくまでも本業は芸人なので、僕は後者を選びました。今は「星野光樹公認会計士事務所」を設立し、業務受託という形で会計士のお仕事をいただいています。まさかお笑い芸人と公認会計士の兼業することになるとは夢にも思いませんでした(笑)。 ――一度は別々の道に進んだ2人ですが、昨年再始動されました。 一平:2015年にM-1グランプリが復活して、あの出囃子を聞いた瞬間、「俺はこの場にいなくていいのか!?」って咄嗟に思ったんです。それに、あのまま会社員としてめちゃくちゃ頑張って出世したとしても社長じゃないですか。そのとき20代前半に戻れるとしたら、迷わず芸人を選ぶだろうと思ったんです。それでリクルートを11か月で退職し、芸人としてゼロからスタートしました。 星野:一平から「もう一度、一緒にやらないか」と誘われたとき、僕はもう他の人と組むことが決まっていたんです。その彼には申し訳なかったけど、10年以上一緒にやってきた一平ともう一度やってみることにしたんです。 <取材・文/鴨居理子>
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