世界が認めたショコラティエ、エスコヤマの小山進氏が語る、「超一流」を目指すために必要なこと

チョコレートは「芸術作品」

 そんな彼がいま、魅力に感じているチョコレートの世界とはなんなのか? 「チョコレートは芸術作品。さまざまな産地のカカオとそのポテンシャルを引き出す素材を合わせると個々の持ち味とはまったく違う、立体的な味わいや余韻を生み出せます。抹茶やゆずなど日本の素材を使うこともありますが、その素材からは想像もつかないような味わいをチョコレートで表現することを追求しています。 ⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=138843  パリのコンクールに出品するためには、この50種類の中から4つに絞ります。その4つを審査員に召し上がっていただくのですが、単に、一番気に入った作品を4つ選んで並べればいいわけではありません。パリのコンクールはあくまでもチーム戦です。4つで一つの作品、という考え方。だからこのコンクールに関しては、ずっとテーマを決めてものづくりをしています。そのテーマが伝わるように、1~4と順番を付けて、よい流れをつくらなければならないと考えています。ただ、このコンクールにそういう規定があるわけではありませんし、せっかく順番を決めていても審査員がその順番どおりに召し上がられるとは限らない。だから、1~4の順番でどう組み合わせれば一番綺麗に、僕の描くテーマがきちんと伝わるだろうと模索し続けています」
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「超一流」に必要なこと
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【小山進】
1964年京都生まれ。2003年兵庫県三田市に「パティシエ エス コヤマ」をオープン。
「上質感のある普通味」を核にプロフェッショナルな味を展開し続けている。フランスの最も権威のあるショコラ愛好会「C.C.C.」のコンクールでは、2011年の初出品以来、6年連続で最高位を獲得。また、インターナショナル・チョコレート・アワーズにも2013年より4年連続で出品。
2016年のアメリカ&アジア太平洋大会では、金賞を8品、銀賞を21品、銅賞3品と4年連続で多数の受賞を果たすなど、世界的なショコラティエとしてその活動の幅をますます広げている。

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