観るだけじゃない! 子供から老人までが学ぶ地域密着プロレス・格闘技スクール

たこ焼きマシン

現HEAT-UP王者の田村和宏が教えることも

 プロレスや格闘技は観客を集めて、見せることを主眼においた「スペクテイタースポーツ」の要素が大きい。しかし、体を動かしプロレス・格闘技を「学ぶ」ことも可能だ。今回は各地のスクール・ジムを紹介しよう。

7歳から70歳までプロレスを「学ぶ」

 まずは神奈川県川崎市を拠点とするプロレスリングHEAT-UPだ。川崎市麻生区のスポーツジム「タフフィットネス」内で教室「HEAT-UP道場」を開設している。

 打撃や寝技といった格闘技クラスに加え、プロレスクラスを設けている。スクワットや腕立て伏せなどの自重トレーニングから、マット運動や各種受け身、ロープワークなどのプロレスの基本動作を学ぶ。

 ロープワークはプロレスの基本だ。相手をロープへ振りマットに腹ばいになる「ドロップダウン」や、振られた側は相手を前回りで越えるといった動きを形として学ぶ。

 プロレスのロープは単なるゴム(樹脂)ではない。中身は鋼線をより合わせたもので、ゴムは覆っているだけだ。またロープの数だが、ボクシングなどが4本に対しプロレスは3本だ。そのため、正しい走り方や身の預け方をしないと転落の可能性がある。

 実は難しいロープワークだが、HEAT-UP道場では実戦経験豊富な所属のプロレスラーに指導してもらえるのだ。さらに練習用リングは通常より低めの特別仕様だ。

リングせましと駆け回る

 カルチャースクールのため「発表会」も開催される。HEAT-UPの興行の本戦前開始前に、入場無料でプロ用のリングを使って行われるのだ。

 寝技クラスはグラップリングマッチ(打撃禁止の組み技限定ルール)で、プロレスクラスはタッグマッチ形式で試合を行う。キッズクラスの受講生は現役選手に挑戦できる。

 単に練習するだけでなく、大舞台を目的に定めることで積極的に学ぶ。まさにプロレスカルチャースクールだ。

現役チャンピオンによる指導も!

 大阪にもジムがある。前回の記事で紹介した、大阪市平野区に居を構える「ティグレジム平野」だ。HEAT-UPと同様に、格闘技コースとプロレスコースが設けられている。

 格闘技コースは、総合格闘技の老舗・パンクラスの創設メンバーのひとりで、プロレスラーとしても活動する冨宅飛駈が指導している。

 プロレスコースはプロデビューを視野に据えたプロレスクラスと基本的動作を学ぶ初級クラスがある。コーチは大阪プロレス出身の三原一晃とタコヤキーダーだ。

関西屈指のパワーファイター、三原一晃

 三原は大阪のローカルプロレス団体・道頓堀プロレスのチャンピオンだ。しかも大阪プロレスが開講していたプロレス教室に小学生時から通っていた。格闘技経験を持たず、プロレス教室出身でも王者になれると、身をもって示した人間による指導だ。

ティグレジムは道頓堀プロレスやダブプロレスといったプロレス団体と繋がりがあるため、これらの団体でデビューできる可能性もある。

道場マッチは観客を入れて開催される

 また、一般公開される道場マッチや小規模興行が開催されており、若手選手にとって貴重な実戦経験を積む場としても機能している。

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下町に世界王者がジムを開設

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