車椅子のロシア人歌手がウクライナ入国禁止。ユーロビジョンは欧州対ロシアの政治的葛藤の場に

 欧州での大規模な音楽祭「ユーロビジョン」が5月に開催されます。

 今年の開催地はウクライナ。

 開催が間近に迫り、各国代表が準備を進める中、3月22日、ある事件が起こりました。

 ウクライナ政府が「ユーロビジョン」のロシア代表であるユリア・サモイロワさん(27)のウクライナ入国を3年間禁止にしたと発表したのです。

 理由としては、クリミア半島への許可なき訪問。

 入国禁止になったサモイロワさんは障害を患い、幼少の時から車椅子を使用しているロシアの歌手。ロシア側はもちろん非難をし、ユーロビジョンのボイコットも視野に入れています。

 なぜこのようないざこざが起こっているのでしょうか。今回の事件は、当事者のサモイロワさんには気の毒ですが、ここ数年の音楽祭「ユーロビジョン」の動きを追っていれば、起こるべくして起こってしまった事件とも見ることができます。

政治色が隠せないユーロヴィジョンという音楽祭

 ユーロビジョンは、1年に1度各国代表が集まり、歌を披露し競い合う、欧州の大規模な音楽コンテスト。

 しかし、ユーロビジョンは単なる音楽の域を超え、非常に政治色が強いものになってきています。中でも近年はロシアに対する非難のメッセージが強く出てきています。

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ヒゲを生やした女装の歌手が優勝。反同性愛法への抗議か

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