カナダがAI推進に100億円超の予算……トロントに世界最高レベルの研究所オープン

 世界最高レベルの人工知能の研究を行うベクター研究所(Vector Institute)が、3月30日付けでカナダ・オンタリオ州、トロントにオープン。オンタリオ州政府はディープラーニングとマシンラーニングに特化した同AI研究所を支援するために、5000万カナダドル(約42億円)を助成すると発表した。  同研究所に対しては、カナダ連邦政府からも4000万カナダドル(約33.6億円)の助成が提供される。また、30社以上の民間企業が総額8000万カナダドルの支援を約束している。  非営利かつ独立した研究施設であるベクター研究所は、AI研究を通してAI分野で優れた人材を育成。その人材をカナダ国内に留める一方、世界トップレベルの人材をトロントへ誘致し、AI分野の事業拡大を目指す企業からの更なる投資を誘致する意向だ。  AI研究所の新設により、カナダで最も多くのAI関連企業・産業が集中しているオンタリオ州が関連産業の拠点として強化され、ディープラーニング分野でも世界トップレベルであるカナダの地位を一層堅固ななものにすると、関連各所は期待している。  ベクター研究所には、「ディープラーニングの創始者」(”godfather of deep learning”)として世界的に有名なジェフリー・ヒントン教授(グーグル研究所・元トロント大学教授)が主任科学顧問として就任。リチャード・ゼメル(Richard Zemel)トロント大学コンピュータサイエンス教授が暫定研究部長に就く。
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103億円をAI推進に投入
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