東日本大震災から6年――復興のカギは「商店街」?! 商店街受難の時代、その集客策とは

南三陸町志津川の復興商店街「南三陸さんさん商店街」。 開業後初の日曜日となる3月5日は多くの人で賑わった

津波被害の南三陸町、「復興のカギ」に選んだのは「新商店街の建設」

 東日本大震災から6年を迎えようとしていた2017年3月3日。津波で甚大な被害を受けた南三陸町志津川地区の中心部がにわかに活気づいた。

 この日、2012年2月から営業していた仮設の商店街「南三陸さんさん商店街」が、かさ上げされた新市街地に移転。震災から6年を経てようやく「本設」の商店街として営業を開始したのだ。

 町民待望の新商店街は、建築家の隈研吾氏がデザインを手がけたもの。商店街内には仮設店舗から移転する店舗やコンビニ、産直市場など28店が出店。これに合わせてBRTとして復活したJR気仙沼線志津川駅も商店街の隣接地に移転し、開業後初の日曜日となる3月5日は多くの人で賑わった。

商店街の本設に合わせて移転したBRTのJR気仙沼線志津川駅。 しかし、車での訪問者と比べるとBRTで商店街を訪れる人の姿は少ない印象であった

 南三陸町では、志津川地区のさんさん商店街の後を追うように、町北東部の歌津地区の仮設商店街「伊里前福幸(ふっこう)商店街」もこの4月下旬に本設商店街「南三陸ハマーレ歌津」として生まれ変わる予定で、これらの「かさ上げされた新しい街」の核となる新商店街の誕生は、地域の「商業復興」を強く印象付ける出来事となる。

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「商店街受難の時代」に尽きない懸念

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