塚本幼児教育学園「思い出の宝箱」より (モザイクは編集部)
学校法人森友学園による、不透明な国有地取得と学校建設に関する疑惑は、ついに、国会でも追及されることとなった。衆議院予算委員会では、民進党・共産党など野党議員からの鋭い質問が連日、繰り出されている。
2月22日、民進党・福島のぶゆき議員は、学校法人森友学園が運営する「塚本幼稚園」で、日本会議が発行する「憲法改正署名用紙」や、特定の政治勢力に対する罵詈雑言が書かれたプリントが配布されていた点を指摘し、「憲法改正を求める署名用紙を配布したり、『中共の手先』などと書かれた文書を配布することは、(教育基本法で禁じられている学校での)政治活動にあたるのではないか?」と、質問した。
これに関する文科省の答弁がすこぶる興味深い。
「私どもとしては、こうした個別の事例につき具体的な状況を全く存じておりませんので、それに関して具体的な判断はできかねる」(村田私学課長)
なるほど。文科省におかれては、「個別の事例」の「具体的な状況」についての情報がないので「判断」できないと、苦慮されておられるのだろう。
ではここで、文科省のお手伝いをしよう。塚本幼稚園自らが、撮影・編集した、動画資料があれば、文科省の「判断」に資するのではないか?
筆者は、今回塚本幼稚園が園として撮影し配布しているDVDを入手した。このDVDは、平成27年度、塚本幼稚園にて行われた、秋の大運動会を収録したもので、冒頭数分のところで、園児らの選手宣誓の様子が写っている。動画自体は塚本幼稚園作成のものなので、無断でネットにアップするわけにはいかないが、どのような言葉を無垢な子供たちに「宣誓」させているか、文字起こししてみたい。
これほど「個別の事例」の「具体的な状況」を把握しやすい資料もないだろう。