勝ち組の保有株に便乗する「猿マネ投資」の極意とは?
2017.02.27
「トレンドに乗る」のは投資の鉄則。そして、トレンドに乗る近道は勝ち組を見つけること。昨年11月以降のトランプラリーもあって、資産3億円突破を達成した有名投資家がハイリターンを叩き出す勝ち組の探し方を伝授!
「光通信の創業者である重田康光さん、実は今、バリュー投資家の間で注目の存在なんです」
そう打ち明けてくれたのは今年1月に資産3億円超えを達成した専業投資家のwww9945氏だ。光通信といえば苛烈な営業スタイルで急成長した会社。成長のピークは超えたようだし、割安さも感じられない。なぜ今、そんな光通信の創業者が話題に?
「光通信に興味はありませんが、『投資家・重田康光』となると話は別。重田さんの保有銘柄は急騰することも多く、銘柄選定眼が高いんです。重田さんが5%以上保有しているジャストシステムには、私も投資しているんです」
ジャストシステムの代表的な製品といえば日本語入力システム「ATOK」だが近年、その事業構造は大転換している。
「注目は『スマイルゼミ』。タブレットを利用した小中学生向け通信教育事業です。会員数が急増して増収増益。’15年5月には重田さんから大量保有報告書が提出されました。当時の株価は700円台でしたが、足もとでは1200円台まで上昇。重田さんは約473万株を保有しています」
平均単価を1000円と見積もっても含み益は10億円弱。’00年には個人資産が2.5兆円を超え、フォーブス誌の世界長者番付で5位にランクインした重田氏から見れば微々たる金額だろうが、投資家としての手腕もありそうだ。
「重田さんの保有株式を見ると、’12年には光通信株の13%を握っていましたが、今は2%台まで減少しています。光通信株を処分しながら他の成長銘柄へと乗り換えている様子です。投資家・重田康光の保有銘柄を猿マネするのもいいでしょう」
IT時代の波をいち早く捉えた重田氏だから、時代を先読みする力は高いはず。
「含み資産の観点なら、注目は“銀泉”です。ここも私と銘柄が重複することが多いんですよね」
帳簿上、安く記載された土地や不動産などの資産に注目する含み資産バリュー銘柄はwww9945氏の得意ワザだ。
「『銀泉』という会社、私好みのバリュー株で大株主となっていることが多いんです。代表例が大阪の一等地にオフィスビルを展開する京阪神ビルディングですね。地価高騰が見込めるエリアだし、場外馬券場への賃貸も行っており、利益率は非常に高い。ジャストシステムと並ぶ、私のポートフォリオの主力です」
ちなみに銀泉という会社、大阪に本社を置き、ビルの賃貸や保険の代理店などを行っている。
「だからこそ、京阪神ビルのような同業種の投資チャンスに気がつきやすいのかもしれないですね。同じく含み資産に着目している株主には『プロスペクトジャパンファンドリミテッド』があります。片倉工業、巴コーポレーション、澁澤倉庫などバリュー投資家におなじみの銘柄を多数保有しています。ただバリュー銘柄は別名『開かない扉』。割安なまま放置されることも多いため、値上がりをじっくり待つ忍耐力も必要です」
重田銘柄、B・N・F銘柄etc.
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