ド辺境の島・加計呂麻を目指し、まずは東京から片道6000円の飛行機で奄美へ【タカ大丸の孤島でサブスリー!第二回】
前回、鈴木宗男を素人マラソンの偉人と崇め、サブスリーを目指すべく筆者が向かったのは鹿児島県の加計呂麻島だった。
加計呂麻までの交通費は安い。ただし、遠い。
東京から加計呂麻に行くとすれば、まずは飛行機で奄美に入ることになる。最近はバニラエアが成田―奄美間に就航しており、それ自体は大した労力ではない。三時間弱のフライトで、安い時で片道6000円程度である。朝9:40成田発の飛行機に乗ると、12:30には奄美空港に到着する。
奄美は南北に細長い島で、南が末広がりになっている。空港は島の北東端にあり、目の前に青い海が広がっている。埋め立てで用地を確保したのは沖縄の那覇空港と同じだ。
そういえばこの一か月ほど前に鳥取へ行った際に、最も愕然としたのは飛行機便の少なさである。よくよく聞いてみると、「鳥取コナン空港」において、定期便は一日四便のANA羽田便だけだという。JALもなければ、LCCの参入もない。スカイマークも飛んでいない。大阪にも福岡にも札幌にもソウルにも飛んでいない。
にもかかわらず、山陰には新幹線も通っていない。これでは航空料金も下がるはずがない。試しに鳥取市内の若い女性の働き口にどんなものがあるか聞いてみると、「介護関係」がほとんどだという。はっきり言って、彼氏が東京の飲食店厨房で働き、彼女が鳥取で介護関係の仕事をしているくらいの収入であれば、長距離恋愛の継続はまず難しいと言わざるを得ない。
その点、奄美のほうがまだマシである。
航空料金は上記の通りで、一日一便は飛んでいる。成田だけでなく、羽田はもちろん福岡や鹿児島、大阪などからも定期便があり、かつ鹿児島県島嶼部のハブ空港の役割を果たしており、近隣の喜界島や沖永良部島、「徳洲会」生みの親・徳田虎雄理事長の生まれ故郷・徳之島などへのフライトもある。
よって奄美空港のほうが鳥取よりも賑わい・活気といったものがあるのだ。私は試していないが、東京と奄美の遠距離恋愛なら月二回くらいは会えて、一年くらいは続けられそうな気がする。
東京~奄美間の遠距離恋愛なら値段的に続けられる
この連載の前回記事
2017.02.06
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