ギャンブル依存症対策がいよいよ本格始動。しかし、その議論は拍子抜けするほど簡単に終わる

安達夕

それほど複雑な議論にはならないと予想されるギャンブル依存症対策

 2月2日、日本維新の会が早くも「ギャンブル依存症対策法案」法案をまとめた。

 部会で承認し、2月6日の参議院に提出する。1月25日に発足した与党自民党PTや政府案が出る前の素早い動きである。維新の会は以前からカジノ法案成立を強く訴えてきた。昨年末の法案成立でいよいよ主導権を取りたいのであろう。

 いよいよギャンブル依存対策へ向け、本格的に動き出すのである。それも、相当なスピード感を持って。

 なぜならカジノ法案そのものの成否を左右し、国民の関心も高い「ギャンブル等依存症対策」を先に俎上に載せ結論を出すことで、カジノ実施法案の最大の障害を形式的にでも取り除けるからである。この既成事実を持って、秋の臨時国会では、依存症に関わる議論を可能な限り排除し、カジノを含むIRのメリットに絞った議論に誘導が可能であるし、世論の反発もかわすことが出来る。「もう依存症の問題もクリアできたんだから何をためらう?」という流れだ。

 予算成立との兼ね合いもあるなか、年度を跨ぐ多忙な時期に「依存症対策法案」が議論されることにも、早期の通過ありきとしたい目論見が透けて見える。

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「依存症対策法案」は意外に早く完成されるとの予想

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