カレン・ロバートの質素な金銭感覚に迫る(写真:ローヴァーズ公式HPより)
インドではJ1時代よりも高額な年棒を受けておきながら、2ヶ月で2万円しか使わない、弁当はスーパーのほうが安いとスタッフを叱責するなどプロスポーツ選手にしては”堅実”な金銭感覚を披露したカレン・ロバート。その根底には、両親から受け継いだものが大きいという。
なぜ、カレンの両親はそういう金銭感覚を子供に植え付けようとしたのだろうか。
「両親は、年金をもらわないという前提で生きていて、そのために若い時からいろいろ準備を徹底していましたね。たとえばイギリスのブライトンというところに家を七百万円(日本円)くらいで買って、それが今三倍になっていたりするわけです。考えているんだな、と子供心にも思っていました」
驚くなかれ、カレンは未だに家も車も買っていない。
「引退したときにすぐ家を買う頭金は用意しています。船橋にするか、幕張にするかは考え中ですけど。車もクラブの社用車は二台ありますが、一台六十万円くらいでしたかね」
しかし、船橋のファミレスに乗ってきた自転車は、さすがに十万円くらいするロードバイクのようなものだった。練習の一環として使っているものだろうか。
「いや、寮のおばちゃんに借りました。イチフナで練習するときは、今も寮に住まわせてもらってて、おばちゃんとも未だに仲がいいんで、船橋なら慣れているし、関東なら別に車もいらないし、必要な時はああやって自転車借りてます」