メキシコで存在感を強める中国。現地企業と中国の自動車メーカーJACがジョイントベンチャー設立

中国自動車メーカーJACのメキシコ進出

 2月2日に明らかになったところによれば、スリム氏が大株主のGiant Motorsと中国の自動車メーカー安徽江淮汽車(JAC)がジョイントベンチャーで車の生産をメキシコで開始するというのである。  <投資額は44億ペソ(240億円)、今年の後半から生産開始の予定>とされ、<初年度は1万台、2年目からは年間4万台の生産>を見込んでいる。そして、この販売を担うのは昨年メキシコに現地法人を設置した繊維と化学品の専門商社である「蝶理」であることも報じられている。(参照:「El Pais」、「ALTO NIVEL」、「Forbes」)  2006年設立のGiant Motorsはメキシコシティーから100km北上したイダルゴ州のサアグン市に所在し、そこでは既にジョイントベンチャーで同じく中国の第一汽車(FAW)の<トラックGF1500 MaxiとTruckGF5000 MaxDieselそしてMinivan GF600>を生産しており、<65000平米の敷地内に年間2万5000台の生産可能な2つの生産ライン>が既に存在している。その為、そこを拡張するだけでJACの車種を生産できる体制になることから、生産開始までの準備期間が比較的短くなっているのである。そこで生産される車種は<四輪駆動S2とS3>を予定しているとしている。(参照「ALTO NIVEL」)  また、報道では、蝶理が販売を担当するというのは、他の国でも同社がJACの販売を担当していることが理由だとしている。
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4000人規模の雇用創出
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