GAP傘下の「オールドネイビー」僅か4年で日本撤退!その原因とは?

すでに入り込む余地のなかった日本市場

 もう1つ、理由として挙げられるのは、オールドネイビーの出店方針である。  オールドネイビーが日本に上陸したのは2012年7月のこと。その店舗は多くが1,000~2,000㎡級で、一般的な食品スーパーほどの面積である。  そのため、1号店こそ東京お台場に構えたものの、大都市の一等地にはオールドネイビーの店舗面積を確保できるような手頃な物件は少なく、東京都心で旗艦店と呼べるような店舗は2015年に出店した吉祥寺店(武蔵野市)のみであったほか、東京23区内ではお台場と蒲田のみ、大阪市内では大阪駅のみ、仙台市、広島市、福岡市などに至っては出店することさえも適わず、最終的に多くの店舗は郊外型ショッピングセンターの「準核テナント」というかたちを採っていた。  郊外型ショッピングセンターにとっては、こうした有名ブランドの大型店は集客の要となるうえに安定した賃貸収入の確保にも寄与するため、喉から手が出るほど欲しい存在だ。しかし、2012年ごろは改正まちづくり3法によりイオンモール、アリオなどの大型ショッピングセンターの新規出店が少なくなりつつあった時期でもある。そのため、オールドネイビーの店舗の多くは、既存ショッピングセンターの「新館増床」や、集客のテコ入れのための「大規模改装」に合わせて出店することが多かった。そうした出店例のなかには、一時殆どのテナントが撤退して話題となった「ピエリ守山」や、僅か4年で閉店した大阪駅ビル内「大阪三越伊勢丹」の後継店「ルクアイーレ」も含まれていた。

2015年末に出店したイオンモール筑紫野(福岡県筑紫野市)。 やはり「新館」への出店であったが、僅か1年で撤退となってしまった

 その結果、オールドネイビーは「人気ショッピングセンターの一等地」や「大都市の人気ファッションビル」を押さえることができず、大型ショッピングセンターに出店したとしても「出入口から遠い場所」や「地域2番店への出店」という例が多く見られた。
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GAPもまた苦戦中
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