photo by Noofa2401 via wikimedia commons(CC BY-SA 4.0)
シリアの内戦はロシアの軍事介入によって、アサド政府軍は勢力を盛り返してイスラム国(IS)が後退を強いられている。イスラム国の勢いが衰えているのに対して、アルカイダはアフリカで勢力を伸ばしている。
アルカイダは2011年のニューヨーク同時多発テロの主犯者として世界から一躍注目を集めるようになった。一方の、イスラム国はイラクのアルカイダ系の勢力としてシリア内戦で戦い発展したが、アルカイダに比べ過激すぎるとしてアルカイダから批難を受けて分離した。アルカイダもイスラム国もスンニ派である。
この2-3年、シリア内戦で、政府軍と激しく攻防を繰り広げるイスラム国に世界から注目が集まった。また、リーダーのバグダディはカリフを称してイスラム国家の建設を目指すと謳って、反体制派として戦う彼らの姿を世界に宣伝した。それに惹かれて世界からイスラム国の戦闘員になりたいとして多くの若者がシリアに向かった。しかし、イスラム国が世界の注目を集めている間も、アルカイダは着々と布石を築いて行った。特に、イエメンとアフリカで、その勢力を拡大させている。