公衆Wi-Fi環境が悪用された場合、結果的に「通信の改変」が行われることもある。ユーザーが気づかないうちに偽のサイトに誘導され、オンラインショッピングに必要な情報を抜き取られたり、あたかも公衆Wi-Fiを利用するのに必要なように見せかけて、SNSアカウント等をハッキングされたりしてしまうのだ。
「端末への攻撃」は、無線・有線の環境を問わず、他人と同一のネットワークを使用しているときには要注意だ。繰り返しになるが、その場合、不正プログラムのインストールや端末に保存されている個人情報の剽窃といった危機は常に存在していると考えたほうがよい。
とりわけ有線ネットワークと異なり、無線のWi-Fi環境では、原則、まったく異なる場所に身をおいていても他人が不正アクセスしやすい危険性がある。
トレンドマイクロの一般ユーザー向けの調査によれば、パソコンやスマホ、タブレットといった、いわゆる旧来的な認識の接続端末以外にも、ゲーム端末、DVDプレイヤー等といったネットワークに接続しているあらゆる端末は、こうした被害に何らかの対策をとるべきとしている。