先程のアンケート対象者に、ブラックフライデーに対するイメージを“ポジティブ”と“ネガティブ”のどちらに近いかを4段階評価で尋ねた。すると、ブラックフライデーを内容まで「知っている」人のうち88%(ポジティブ46%+ややポジティブ42%)がポジティブなイメージを持っていた。
しかしながら、「知らない」と答えた人では、ポジティブなイメージはわずか13%(ポジティブ4%+ややポジティブ9%)にとどまった。
さらに、「知らない」と答えた人に具体的なイメージを尋ねたところ、案の定、「悪い、暗い、不吉なことが起きそう」「金曜なのに残業」といった回答が多く、なかには「週刊誌ネタ」という回答まで存在した。
前出のマクロミルは、その背景について「ブラックという言葉が、“ブラック企業”“ブラックリスト”など、ネガティブな話題で使われることが多いことも要因になっているのではないでしょうか」と分析している。
それでは、肝心の「ブラックフライデー」で実際に買い物をした人はどのくらい存在したのだろうか。
ブラックフライデーを「知らない」と回答した人にも、その詳細を説明した後、買い物をしたかの有無を答えてもらったところ、ブラックフライデーにちなんだセール等で買い物をした人はわずか9%のみと低水準に終わった。
ただし、「日本にブラックフライデーが定着するかどうか」という質問に対しては、「定着する」が52%、「定着しない」が48%と、かなり拮抗した結果となった。
それぞれの主張としては、「定着する」側からは「お得だから、セールで安いから」「お祭り・イベント好きだから」「アメリカで流行ったものは日本でも流行るから」といった声が挙がった。一方で、「定着しない」側からは「ブラック(ネーミング)のイメージが悪いから」「まだあまり知られていないから」「一時的な流行りだと思うから」といった意見も噴出した。
奇しくも、来年2月24日からは毎月最終金曜は、会社を15時に退社し、個人の消費活動を喚起する「プレミアムフライデー」がスタートする。同じ「フライデー」の名を冠するイベント同士、数年後どのように世間に定着しているのか注視したいところだ。
【出典】マクロミル「ブラックフライデー、今後日本でも流行る?」
https://www.macromill.com/honote/20161213/report.html
<文/HBO取材班>