Affectiva日本公式サイトより
現在、表情認識が出来るAIが搭載されたカメラの研究開発が急速に発展し、いくつかのメーカーからは微表情までも検知できるカメラが販売されています。
本日は、MITが10年の歳月をかけて開発し、世界75ヶ国400万人から収集された世界最大規模の感情データが内蔵された表情認識AI、Affectiva社のAffdexを例にAIが織りなす感情コミュニケーションの未来を考えてみたいと思います。
Affdexは、幸福・軽蔑・嫌悪・怒り・悲しみ・恐怖・驚きの7表情と個々に独立した21の表情筋の動きを認識することが出来ます。
そしてこれら表情筋のコンビネーションやそれぞれの表情の強度、ネガティブ・ポジティブ度合いも計測することが出来るのです。さらに、訓練なしの目ではとらえることの出来ない一瞬の表情、微表情までも認識することが出来ます。
また21の表情筋の動きからは感情だけでなく認知的な頭の働きまでも推測可能になります。
21の表情筋の動きには、例えば、「眉が中央に引き寄せられる」「眉が引き上げられる」「目が開かれる」「下唇が引き上げられる」「唇が上下からプレスされる」というものがありますAfffdexが「唇が上下からプレスされる」という動きを認識したとき、それは「怒り」感情もしくは、「感情抑制状態」「認知的な負担が高まっている状態」だと解釈することが出来るのです。